在タイ日本人子女教育応援ジャーナル「Sukusa」

現在、バンコクで発行されている在タイ日本人子女教育応援ジャーナル「Sukusa」のバックナンバーです。

Sukusa Vol.43 Nov. '07

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Sukusa

在タイ日本人子女教育応援メール・マガジン

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<Contents> −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−

*11月号の特集より

*オイスカ・アカデミー植林キャンプ

*めざせS.E.N.S 特別支援教育士への道

*書評

*新・頭のよくなる風水

*編集部よりお知らせ

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<11月号の特集より> −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−

特集43

国際理解教育とバイリンガル教育

 日本では国際理解教育の必要性が語られるようになって久しいですし、さらにそのためには英語をはじめとする外国語を学ぶことも大切だと言われてきています。そういう意味では、ここバンコクに住む日本人子女は国際理解教育や英語をはじめとする外国語を学ぶ絶好の環境に住んでいると言えます。

 しかし、国際理解教育や外国語教育を受けるにあたって、なぜそれらが必要なのか、学ぶためにはどういう心構えが必要なのかを理解しておかずに学ぶことは場合によっては徒労と化することも考えられます。

 そこで今回は、国際理解教育と外国語教育の意義について考えてみたいと思います。

・国際理解教育が言われるようになった背景

 これまでの日本における国際理解・異文化教育を在日外国人に視点を当ててみると、古くは在日韓国・朝鮮人に対する日本国内での教育の問題があり、彼らを日本の社会生活にどのように対応してもらうかという取り組みがありました。しかし、1980年代ころから多くの外国人が日本で生活するようになり、国際理解・異文化教育は多岐に渡るようになってきました。そうした中で具体的な取り組みとしては、自治体が海外の都市と姉妹都市提携を結び、人的交流や文化交流を活発化させて国際理解・異文化理解を促進していくことが行われるようになってきました。

 最近では在日外国人子女に対する教育もその文化的背景を考慮し、一方的に日本への同化を押し付けるものではなく、その人の持つ文化と日本の文化を摺り合わせることを進める教育を採るようになってきています。

 一方、これから海外で暮らそう、またはすでに海外で暮らしているという日本人に視点を当ててみると、日本で暮らす日本人に比べ国際理解・異文化教育を促進しておく必要があり、それが語学の習得であったり、対象国の文化や歴史を学んでおくことにつながります。しかし、現実問題として日本の教育の中では国際理解・異文化教育を積極的に行っている学校を除いては通常は積極的に行われる教育であるとはいい難いので、その状況に置かれた人が自らの意志で学ぶ必要に迫られることになっているのが現状であると言えます。

・国際理解教育を行う上で大切なことは

 まず国際理解教育・異文化理解教育に触れる前に「国際化」というものについて定義をしてくことにしましょう。E.O.ライシャワーが広義の国際化として「外国と接触し互いに影響しあうことで、はるか昔から絶えることなく続いてきた現象」とし、その具体例として通商、戦争、文化の伝播などをあげています。また狭義の国際化として「近代化のプロセスの中でごく最近起きた現象」とし、経済の巨大化による国際的相互依存関係というものを例としてあげています。

 このような考えをもとにして行われるのが国際理解教育・異文化理解教育であると言えますが、日本は江戸時代に長らく鎖国的な外交政策を採ってきた影響からか、明治維新以後の急激な近代化のなかで近代化が西欧化と同義であると考えてきた傾向があり、これが現在においても少なからず影響をあたえ、広義の意味での国際化と狭義の意味での国際化を混同している傾向が指摘されています。

 では、国際理解教育・異文化理解教育を行う上で大切なこととは一体何なんでしょうか。それは、我々が世界の中での日本の立場を客観的に理解し、日本がこれまで歩んできた歴史的経緯や文化を理解し、日本と諸外国はどこが違うのかということを検討したうえで他国の立場や人々の考え方を理解する視点が不可欠であると言えるでしょう。

 そのため国際理解教育を行うためには、まずは自分たちの歴史や文化を理解しておく取り組みが大切であると言えます。そうした取り組みにより、異文化を持った人々とわれわれはどう隣人として接していくのか、また異文化を持った人たちを社会でどのように受け入れていったらよいか、またバンコクにおいては日本人はタイの文化や風習を理解してどのように溶け込んでいくかということが大切なことになってきます。

 余談ですが、世界の社交界やビジネス・シーンに出ると、諸外国の人々は話が弾んでくると必ずと言っていいほど相手の国の歴史や文化についての質問を浴びせてきます。それは、相手の歴史や文化について自国の歴史や文化と比較することで相手を理解することが

容易になるからです。そこで、自分の言葉で自分の国の歴史や文化(その認識があっている、あっていないは別として)について語れない人は尊敬を持って接してもらえません。

 国際理解教育・異文化理解教育では、まずは自分の身の回りのことについてしっかり理解しておくことが大切だと言えるでしょう。その上で、比較検討しながら相手のことを理解し、お互いが理解し合える方法を探していくことが本当の意味での国際理解教育・異文化理解教育であると言ってもいいでしょう。

・バイリンガル教育で大切なことは

 皆さんは、子供に外国語をあえて学ばせようとする時、その目的はどこにありますか?

 将来、子供が海外に出た時ににコミュニケーションに困らないようにするためであるとか、進学や就職に有利にするためであるとか、いろいろな理由があるでしょう。それについては否定いたしません。

 ではさらに、子供にどのレベルまでの外国語力を望んでいるのでしょうか。

 これを明確なビジョンを持って答えられる方は非常に少ないと思います。昨今はいわゆる「国際化」が進んでいるわけですから、せめて英語くらいは話せるようになってほしい、あわよくばもう1言語ぐらい身につけて欲しいとお考えになる親御さんもいると思います。それに現在外国であるタイに暮らしているのですから、そう考えるのもなおさらです。しかし、例えば実際にどのレベルまでの英語力があれば外国に出て困らないのか、または世界のビジネスや社交の場面で困らないのかを知る人は数少ないと思います。

 「英語より日本語を学べ」(竹村健一/齋藤孝 著)によれば、日本の場合、ネイティブ並みに英語をあやつり、企業や官公庁で活躍できる人の必要性は人口比で考えた場合、5%もいれば十分だと言うことです。その5%を目指すための英語学習はかなりハードになることは想像に難くありません。それよりも日本語でのコミュニケーション・スキルを身につけ、それを後々英語で置き換える作業ができれば、海外に出て日常生活に困らない英語力を身につけることは難しくないそうです。

 余談ですが、バンコクのいずれのインター校の先生も口をそろえて「日本人なら家庭ではしっかり日本語を鍛えて欲しい」と言っています、これは、ネイティブの言葉で論理的にものごとを考えられない人間が、外国語でものが考えられるわけがないという考えに基づいているからです。

 言葉はコミュニケーション力を持っていることで生きた会話が出来ると言っても過言ではないので、普段から日本語でコミュニケーション力をつける努力が外国語を身につけていく上では大切ではないでしょうか。過度の外国語教育は子供の思考を混乱させかねない状況にも落ちることがありますので、子供の能力と特性をしっかりと観察をした上で、適切な学習法を取り入れることも必要でしょう。

 以上のことを念頭においた上で、外国語学習が自分や子供にとってどこまで必要なのか親として明確なビジョンを考え、負担にならない程度で能力を高めていく心がけを持つことが大切だと言えます。

 みなさん、国際理解教育やバイリンガル教育の根本的な部分が少しでもおわかりいただけたでしょうか。海外に暮らしているから自然と国際感覚や外国語が身につくと考えるのではなく、親御さんがしっかりと明確な方向性を持って国際理解教育やバイリンガル教育をお考えていただけたらと思います。バンコクで暮らしているということは、本当の意味での「国際人」を養成するのにもよい機会ですから、より一層の国際理解教育やバイリンガル教育について見識を高めて欲しいと思います。

 

参考文献

・「多文化教育の世界的潮流」(田中圭治郎 著/ナカニシヤ出版 刊)

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<オイスカ・アカデミー植林キャンプ> −−−−−−−−−−−−−−−−

 今回はオイスカ・アカデミー・バンコク支部がタイにて行っている植林活動についてのレポートをお届けします。

 オイスカ・アカデミー・バンコク支部は、1961年に日本で創設されアジア・大平洋地域を中心に民間援助活動を展開して、現在では日本最大の国際NGO組織となっているオイスカと、静岡県浜松市にある中野学園が母体となって運営されています。

 そのオイスカ・アカデミー・バンコク支部は去る10月7日にアユタヤ県にて第5回目の植林キャンプを行いました。

 この植林キャンプはオイスカガ展開している「子供の森」計画によるもので、世界中の子供たちのの参加を募り、子供たち自身が学校の敷地や隣接地で苗木を植え育てていく実践活動を通じて「自然を愛する心」「緑を大切にする気持ち」を養いながら、地球の緑化を進めていこうというプログラムです。この活動は1991年から始まり、2005年3月末現在25の国と地域、3,084の学校が参加するまでの規模に発展しています。

 さて、当日の植林キャンプの様子ですが、日本人の小・中学生46名、保護者4名、指導員5名の合計55名が参加し、結団式を行った後に午前8時にバンコク市内を出発し、目的地であるアユタヤ市中心部にあるテーサバーン・ワット・ワーコー小学校に向かいました。

 現地到着後、オープニング・セレモニーが行われ、その後オリエンテーションを行って植林活動に入りました。植林活動では参加者が4つの班に別れ、まずはゲームなどをしてお互いの名前を覚えたりして打ち解けた雰囲気を創り、その後いよいよ実際の植林を行いました。参加者が協力をして4種類の木100本をみんなで成長を祈りながら学校の周辺に植林をしていきました。

 昼食後の午後はスポーツ大会やタイの伝統的な彫刻工芸などの体験をし、自然の大切さを実感しながら最後はみんなで歌などを唄って今回の活動は終了しました。

 オイスカ・アカデミー・バンコク支部が取り組んでいる植林キャンプは、子供の情緒を育みながら自然の大切さを学ばせ、またタイの子供たちとの交流を深めていく活動として大変有意義なものであると言えるでしょう。今後この活動がさらに発展し、子供の情緒発達とタイの緑化がさらに進んでいくことが大いに期待されます。

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<めざせS.E.N.S 特別支援教育士への道> −−−−−−−−−−−−−−−

8月6日 午前

 この日の午前中は「通常学級における支援」ということで、仙台市発達相談センター梅田真理先生の広義でした。この講議では講習参加者がいくつかのグループを作り、その中で学校での支援にはどのようなものが必要なのかということについて意見を出し合うということが行われました。それを受けて「担任として木をつけておくこと」と「子供に対して具体的にどう配慮していくか」ということについてさらに検討をしていきました。

 この講議ではグループ学習を行うことによって、通常学級における支援のあり方、問題点、今後の検討課題などが、それぞれの立場の方から出されましたが、やはり大切なことは支援を必要としている児童・生徒の状況を的確に把握し、まずは教室内でできることから積極的に取り組んでいくことであると言えるでしょう。

 

8月6日 午後

 この日の午後は「コーディネーターの役割とリソースの活用」ということで、三鷹市教育委員会の田中容子先生の講議でした。現在、日本の各校では特別支援教育コーディネーターを配置することを求められていますが、ここではコーディネーターとして学校の先生にどのようなアドバイスをしていくか、また支援を行っていく上で学校内のリソースをどのように生かしていったらいいのかということについてがメインテーマでした。

 ここで大切なことは、特別支援教育を行っていくにあたり学校内での課題を見極め、それについての適切な対応策を示していくこと、また、学校内外において活用できるリソースを把握し、支援に活用していくことがポイントとなります。特に学校外で活用できるリソース(地域の教育委員会や発達支援センター、特別支援学校など)とは積極的に連携をしていくことが大切であるとのことでした。

 この日の講議では具体的な支援をいかに形あるものにしていくかということが学ぶことができ、様々な応用も考えられる内容であったと感じました。

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<書評> −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−

本当は子供は強い。

タイトル:「『か弱き、純真な子ども』 という神話」

和田 秀樹 著 中公新書ラクレ 刊

2007年9月10日 初版 720円

ISBN978-4-12-150254-4

コメント:

 みなさんは子供に対するイメージとして「か弱くて、純真」というものを持ってはいないでしょうか。しかし、精神医学上、大人よりも子供の方が精神力が強くずる賢いそうです。

 筆者の和田秀樹氏は精神科医で、子供の精神発達に視点を当てて様々な教育論を提言している方です。

 氏によると、子供の発達には適度なストレスが必要で、昨今の教育では過度に子供に対するストレスを廃していることから自殺やいじめなどの問題が生じるのだと論じています。

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<新・頭のよくなる風水> −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−

方位別、子供部屋の風水

 子供に賢く育って欲しいと願うのは、いつの時代でも親の大きな希望だと言えます。しかし、親がいろいろ頑張ってみても思うようにいかないこともよくある話で、親としても「さあ、どうしたものか」と悩んでしまうこともあるでしょう。

 そんな時は、一度子供部屋の風水を見てみると、子供の成長に大きな影響を与えていることがあったりします。

 そこで今回は方位別に見た子供部屋の風水を考えてみたいと思います。

 まず、子供部屋が北にある場合。この部屋は勉強部屋には最適な方位で、インテリアを落ち着いたものにしてあげるといいでしょう。机は北向きに配して、カーテンやベッドカバーは暖色系のものを使うといいでしょう。

 次に子供部屋が東にある場合。この位置も子供部屋にするにはいい方位です。毎日朝日が浴びられるように、カーテンは白系にし、ベッドカバーも白やベージュなどにしておくといいでしょう。また、キャラクターものや車などの絵や置き物を飾っておくとさらに風水のパワーが増してきます。

 次に子供部屋が南にある場合。カーテンやベッドカバーなどは緑やベージュ系のものを使うといいでしょう。また、南に窓があるようでしたら、そこに観葉植物を配してあげると運気がアップしてきます。

 最後に子供部屋が西にある場合。家具は木目調で色はダークブラウンなどの落ち着いた色のものを使ってあげるといいでしょう。また、机は北向きにし、寝る時は東枕で寝られるようにベッドを配してあげましょう。電化製品などは東側の壁にまとめてあげるとさらに効果があがります。

 さあ、みなさんいかがでしたでしょうか。各部屋の方位にあった家具や色の配置で風水のパワーは向上し、子供の成長にもいい影響をもたらします。一度お試しあれ。

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<編集部より> −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−

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