在タイ日本人子女教育応援ジャーナル「Sukusa」

現在、バンコクで発行されている在タイ日本人子女教育応援ジャーナル「Sukusa」のバックナンバーです。

Sukusa Vol.39 Jul. '07

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Sukusa

在タイ日本人子女教育応援メール・マガジン

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<Sukusa Vol.38の協賛スポンサー様> −−−−−−−−−−−−−−−−−

*The Regent's School 様(インターナショナルスクール)

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*泰明倫館 様(学習塾)

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*泰夢 様(学習塾)

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*ena 様(学習塾)

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*Kid's Academy International Pre-School 様(インターナショナル幼稚園)

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*トモ・トラベル(旅行会社)

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*International Pioneers School(インターナショナルスクール)

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*Bromsgrove International School(インターナショナルスクール)

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*Charter International School(インターナショナルスクール)

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*Niva International School(インターナショナルスクール)

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*明徳義塾中学・高等学校

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<Contents> −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−

*7月号の特集より

*インター校訪問「Rasami International School」

*めざせS.E.N.S 特別支援教育士への道

*書評

*新・頭のよくなる風水

*編集部よりお知らせ

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<7月号の特集より> −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−

ソーシャルスキルを鍛えよう。

 ここ最近は子どもに社会性がなくなったであるとか、協調性に欠けているといった話をよく耳にする機会が増えました。学校現場でも昔の子どもたちに比べると今の子どもたちは集団行動が苦手であるという声が聞かれるようになっていています。

 そこで、昨今の学校を含めた教育現場では子どもたちの社会性や協調性を育むために「ソーシャルスキルトレーニング(SST)」を取り入れるところが徐々に増えてきています。SSTを行うことによって、友達同志の対人関係や大人との接し方を円滑に進められる能力を身につけ、これから社会で生きていく上での必要な能力を高めていくことがねらいとして挙げられます。

 今回はソーシャルスキルトレーニングについて考えてみたいと思います。

・そもそも、なぜ「ソーシャルスキルトレーニング(SST)」が求められるようになったのか。

 昨今の子どもたちは社会性や協調性がなく、集団生活の中でみんなと行動を共にすることが苦手であると言われていますが、なぜそのように子どもたちは変化してきたのでしょうか。

 まず、原因としてあげられるのが社会の変化による子育ての変化が挙げられます。「子どもの社会力」(門脇厚司著、岩波新書)の中にある岩佐京子の引用に、「最近の研究や関係者の観察によると、初語を発する時期が遅れ気味であると報告されることが多くなってきている。そうなる最大の原因は0歳児からの長時間にわたるテレビの視聴とれれる。要するにテレビを見ている時間が多くなるほど、周りにいる大人からの言葉を介した働きかけが少なくなるため初語が遅れがちになるというのである」というのがあります。この記述がソーシャルスキルの低下と直接関係がないように思われるかもしれません。母親にとってテレビを見ていて大人しくしていてくれる子どもは手がかからず助かるというのも分かりますが、実は子どもの社会性は乳幼児期の親子関係(特に母子関係)に大きな影響があると言われています。

 子どもが言葉を獲得し語彙を増やしていく時には、母親から投げかけられた言葉と同時に表情もコピーします。例えば「○○ちゃん、いい子ですね〜」と母親が言った時、「いい子」というのはどう言う場面でどういう表情を持って言われているのか、そう言われることで自分にとってどんなことがあるのかということを本能的に読み取っているのです。ここでコミュニケーション能力の発達が促され、社会性を身につけていくうえでの基本的スキルが醸成されるのです。

 ですから乳幼児期に適切な母子のスキンシップが少なく、前記の通りテレビの視聴時間が長かったりすると適切に表情や感情を読み取ることが遅れてコミュニケーション能力が低下するくる可能性が高まるのです。社会性においてコミュニケーション能力は基本中の基本と言えるでしょう。

 もう一つ子育てで指摘しなければならないのは、「個人の尊重」のバランスです。人間はそれぞれに個性を持っており、それが尊重されることは当然のことです。戦後の日本の教育では個の尊重が謳われてきたことも確かです。しかし、人間は好むと好まざるとに関わらず「社会」という集団に属してしていて、「社会」のルールを守らなければ個人の個性も尊重されません。

 さて、今の日本の子育てにおいて、「個人の尊重」の比重が大きくなり過ぎ、「社会」のルールを守るということ伝えていくことの比重が軽くはなっていないでしょうか。

 こうした子育ての変化が、子どもたちの社会性の低下の一因であると考えることができるでしょう。

 また、昨今の日本は少子化が進み家庭内で兄弟間での社会性の醸成の機会が少なくなり、子どもの友達間での交流も少なくなってきたことも原因として考えることができます。さらに、発達障害が原因で社会性の困難が引き起こされていることももちろん考えられます。

 ところで、学校教育の目的の中には児童・生徒に知識と教養を身につけさせるという側面の他に、社会性を身につけさせるという側面もあります。そこで運動会や学芸会などの様々な学校行事が活用されるわけです。

ですから、学校では昨今の子どもの変化に合わせつつも、こうした学校行事を活用して社会性を育んでいこうとするわけですが、以前と比べてなかなかまとまりがつかない場面も多くなり、その前段階としてSSTを真剣に考えるようになってきたのではないかと思います。

・では、SSTはどのように行うのか。

 そもそもSSTとは行動理論に基づく技法で、行動理論に基づく心理療法を「行動療法」、カウンセリングを「行動カウンセリング」といい、これらの技法を応用して社会性をトレーニングしていくものです。本来は自閉症や発達障害を持った子どもたちで、社会性の困難が認められる子どもたちへの養育を中心として行われ、それが通常の学校教育場面にも広がってきたものであると言えるでしょう。

 では、具体的な方法としてSSTはどのように進められていくのでしょうか。流れとしては次のようになります。

・インストラクション(重要性に気づかせながら、言葉でスキルを教える)

・モデリング(スキルの基本を見せて真似させる)

・リハーサル(頭の中や実際の行動で何度もくり返す)

・フィードバック(やってみたことを褒めたり、修正して、やる気を高める)

・定着化(練習したスキルを実際の場面で使えるように促す)

 このような一連の流れをゲームやパズル、ロールプレーイングを利用してトレーニングをしていきます。

 たとえば、2チームに別れてそれぞれに8枚の絵を渡します。そのうち1枚だけ同じ絵をそれぞれに入れておき、あとは微妙に図柄の違った絵を用意しておきます。それぞれのチームが持っている絵について言葉だけで説明をしていき、最後にそれぞれが持っている同じ絵は何かを当てるというものがあります。

 このゲームはお互いが分かりやすい言葉で説明することで、正確に自分の言いたいことを伝えることにより相手との会話の方法や間合いなどを学び、チームでコミュニケーションを取って協力して絵を見つけていくことで、チームワークや協調性の取り方を学びます。

(具体的なSSTの方法については「LD・ADHDのためのソーシャルスキルトレーニング(小貫 悟、名越 斉子、三和 彩 著/日本科学文化社 刊)をご覧いただくことをお勧めします。)

 しかし、SSTを行うにあたっては生徒それぞれの状況を分析した上で的確な指導を行う必要があり、クラス全体をまとめる一つの方法論としてむやみに取り組むことは避けたいものです。SSTは小集団で行うもの、大集団でも行えるものがあり、それぞれのトレーニングには目的や効果が違いますので、主だったトレーニングの方法、その目的や効果を前もって把握してから行うことが大切です。

・まとめとして

 昨今の子どもたちの社会性の欠如が顕著に表れるようになり、その社会性を身につけさせる方法としてSSTが注目されてきていますが、その前に「子どもの教育の基本は家庭にあり」ということをもう一度考えて欲しいと思います。なぜなら、社会性ということに関して言えば、家庭は子どもが体験する初めての、そして最小単位のしかも長時間関わる「社会」だからです。

 たとえば、イギリスの中流以上の家庭では子どもでも一個の自立した個人と見なし、個人が社会で生きていく上で必要である道徳や倫理は厳しくしつけられます。子どもが夜更かしをしたいと言っても、「家庭内できめたルール」をたてに、半ば強制的に寝かしつけることもあるそうです。また、大人の会話には子どもは参加させず、場をわきまえることを教えます。そうして家庭の中で「社会性」が鍛えられていくそうです。

 まずは家庭での親子のコミュニケーションのあり方、家庭内でのルールのあり方、親御さんの他人との関わり方などをもう一度見つめなおしてみてはいかがでしょうか。もしかしたら子どもの社会性の欠如につながる原因が潜んでいるかもしれません。

 なによりも大人が「社会性」を子どもに示さないと、SSTを行ってもなかなか子どもは受け入れてくれないものだと思います。

 

<参考資料・文献>

・子どもの社会力(門脇 厚司 著/岩波新書 刊 1999年)

・特別支援教育の理論と実践(特別支援教育士資格認定協会 編/金剛出版 刊 2007年)

・特別支援教育士養成セミナー資料「ソーシャルスキルの指導」(小貫 悟 2007年)

・http://pat.hi-ho.ne.jp/soyama/kensyu/siryo/08-2.pdf

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<めざせS.E.N.S 特別支援教育士への道> −−−−−−−−−−−−−−−

その15

5月4日

 この日は「行動面の指導」ということで、上越教育大学の加藤哲文先生の講議でした。行動面の問題については特にADHDの傾向を持った子どもたちに見られ、現場の教師にとっても対応に苦慮しているところだと思います。

 ます、「問題行動」のとらえ方についてなのですが、これはあくまでも周りの人にとっての問題行動であって、本人にとってはなぜそれが「問題行動」としてとらえられているかが理解できていない場合があるそうです。本人には本人の行動様式があって、それが世間一般とはずれていることが理解できないことがあります。

本人にとっては大真面目な行動であっても周りの人がそれを問題だと考え、本人もどうしたらいいのか分からなくて困っているという心理状況を理解する必要があるそうです。

 そのため、行動面の問題を改善していくためにはその行動が引き起こされている原因や背景を応用行動分析や機能的アセスメント法を用いたアセスメントを行い、行動全般をとらえた上で改善を促す指導を行っていくことが大切だそうです。つまり、ある行動が引き起こされるには必ず理由があり、その理由を分析しておけば「問題行動」を前もって予防も出来ますし、改善策も講じられるというわけです。

 さて、行動面の問題についての分析が出来たとして、それを改善していくためにはどうしたらいいのかというと、先月のこの欄でも触れたソーシャルスキルトレーニングを用いた指導が有効であるとのことです。しかし、対象者の症状や置かれている状況によって対応が変わってくるので、一斉指導では限界があるということも心得ておかなければならないそうです。

 行動面の指導についてはまずは対象者の行動をよく分析し、適切な指導プランを考えていくことが大切であると実感しました。

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<書評> −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−

近現代史の常識を覆す。

タイトル:「捏造された近現代史」

黄 文雄 著 徳間書店 刊

2002年1月31日 初版 1,400円

ISBN4-19-334-861467-9

コメント:

 「歴史認識問題」は日本と中国・韓国との間で時として政治問題化しますが、果たして本当に日本が一方的に侵略戦争をしてきたのでしょうか。そんな素朴な疑問に正面から答えてくれている1冊です。

 筆者の黄氏は台湾の評論家ですが、日本に留学して歴史を学んだ方です。

 黄氏はこれまでの近現代史における日本、中国、韓国の関係や歴史的背景を丁寧に考察し、日本の植民地支配はなかった、むしろ中・韓が歴史を政治的に利用して捏造していると喝破しています。

 歴史を教科書通りに認識するのではなく、違う一面から検討することの重要性を説いた秀書と言えるでしょう。

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<新・頭のよくなる風水> −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−

風水が形づくる歴史

 風水ははるか昔の中国の秦や漢の時代にで考えだされた環境学なわけですが、歴史的に見るとその風水に根ざした街づくりや城づくりは日本では結構行われています。今回はちょっと趣向を変えて、日本の街づくりや城づくりに風水が与えた影響というものを考えてみたいと思います。

 まず、日本の古都、奈良の平城京や京都の平安京は中国の都の造成の方法を模して作られたことは有名ですが、しっかり風水の考え方も取り入れられているんですね。平城京も平安京も御所があったところは街の北側に位置しています。北は神や仏が祀られる位置ですから、天皇が祭祀の象徴として鎮座するのに合致していることになります。

 また、平城京も平安京盆地状の土地に造成されていますが、どちらも北から東北かけて山がちで南側が開けた盆地になっています。これは防衛上利点というのも考えられますが、風水的にみると鬼門(東北)からの悪い気を遮りたいという気持ちが読み取れます。そのため、平城京も平安京も街の東北部に大きなお寺(奈良だったら東大寺、京都だったら延暦寺)があります。

 さて、時代は進み江戸の街を見てみましょう。家康が入府してから江戸の街は、風水の考え方に沿って発展させてきたと言ってもいいでしょう。その一つが五街道の整備で、起点は江戸城のお膝元の日本橋です。これは龍脈という考え方で、人の集まるところに運気も集まってくるというもで、その流れが龍脈といえるでしょう。明治維新後、皇居が東京に新しく造営されず江戸城跡に置かれたのも風水の考えに沿って考えると必然だったのかもしれません。

 さらに家康は江戸の鬼門と裏鬼門(南西)にあたるところにも上野・寛永寺と芝・増上寺を造営して江戸の街から邪気を追い払おうとしています。

 このように京都が長い間都として栄え、江戸が長い間平和な街として栄え、その後東京が日本の首都として栄え続けていることは風水によるところが大きかったと思えませんか。

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<編集部より> −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−

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